両丹日日新聞 2012年3月28日
高校野球女子選抜:全力で野球がしたい! 丹波連合に全国10校から13選手
女子だって男子のように全力で野球がしたい! そんな願いを持つ高校生たちが福知山に集まっている。28日開幕の全国高校女子硬式野球選抜大会。各地の高校チームに加え、通学校に野球部の無い生徒たちで作る丹波高校連合が出場する。今回は10校の13人が参加し、福知山市内で練習に打ち込んでいる。
選抜大会はスポーツピアいちじま球場(丹波市市島町)で開かれ、福知山成美など6高校と丹波連合の7チームで予選ゾーン戦、決勝トーナメント戦を行う。
丹波連合は春の選抜、夏の選手権ごとに編成している合同チーム。自分の学校に野球部がなく、日ごろは別の競技クラブなどに所属している選手たちが集まってきている。
今回のチームは練習会場に使わせてもらっている福知山市正明寺、福知山淑徳高校の生徒らマネージャーを含め4人。そのほか9校から9人。被災地宮城県からの選手。なぎなたの県代表になっていて、大会を終えて急ぎ駆け付けた選手も。
10日に初顔合わせをし、本格的に練習を始めたのは24日。メンバー全員がそろったのは26日だった。それでもみんなすぐに仲良くなり、大きな声で励まし合ったり、笑い合ったりしている。
足立俊長監督が今回のキャプテンに指名したのは、大阪・扇町総合高校3年(新学年)の木尾琴乃さん。土日に学外クラブで練習に励んでいる選手で、大役を任され「期待がうれしい。一試合一試合を大事に戦いたい」と意気込んでいる。
2012年3月28日神戸新聞
=熱戦、私たちも 女子の「センバツ」丹波で開幕 =
女子のセンバツといわれる「第13回全国高等学校女子硬式野球選抜大会」(神戸新聞社など後援)が28日、兵庫県丹波市市島町のスポーツピアいちじまで開幕した。神戸や姫路など関西の高校生を中心に結成する「丹波高等学校連合」をはじめ、関東や九州などから計7チームが参加。4月1日まで熱戦を繰り広げる。
選手の入場行進に続き、丹波連合の主将を務める木尾琴乃さん=大阪・扇町総合高校2年=が選手宣誓。昨年の大会が東日本大震災の影響で中止になったことに触れ、「全力プレー、笑顔、たくさんの元気を被災地に届けるために、心を一つに戦い抜くことを誓います」と力を込めた。
始球式には、2007年に丹波連合から同大会に出場した関西独立リーグ・兵庫ブルーサンダーズ(三田市)の吉田えり投手(20)が登場。あこがれの大先輩の投球に選手らから大きな拍手が起こった
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第13回全国高等学校女子硬式野球選抜大会が開催されます。
http://www.girls-baseball.jp/tournament/
日程 | 2012年3月28日~4月1日(※3月27日抽選会) |
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場所 | スポーツピアいちじま (兵庫県丹波市市島町) |
参加チーム | 7チーム(予定) |
2011年8月13日 神戸新聞
女子の甲子園、丹波で開幕 宮城から2人を招待
女子の甲子園といわれる「第15回全国高等学校女子硬式野球選手権大会」(神戸新聞社など後援)が13日、丹波市市島町のスポーツピアいちじまで開幕した。今年は東日本大震災の被災地宮城県から2人の選手が招かれ、学校に女子野球部がない選手の合同チーム「丹波高等学校連合(丹波連合)」に加わった。2人は「被災地の代表として野球ができる喜びを全力プレーで表したい」と話している。
仙台市の聖和学園高校1年、後藤瑞季さん(15)=仙台市=と常盤木学園高校3年、菅原愛理さん(18)=宮城県大崎市。丹波連合の一員として、神戸、尼崎市などの選手とチームを組む。
大会を主催する全国高校女子硬式野球連盟は震災後、被災地を元気づけようと東北の選手で構成するチームの結成を計画した。しかし女子野球部のある高校が1校もなく、人数がそろわず断念。個人参加を呼び掛けたところ、後藤さんと菅原さんが名乗りを挙げた。
後藤さんは、学校唯一の女子野球部員として男子ともに汗を流す。震災で自宅は半壊。グラウンドは津波被害が大きかった名取市にあり、地震直後には近くに遺体安置所が置かれた。現在は学校の隣に仮設住宅が建つ。
「こんな状況で野球をやっていいのか」と思い悩む時期もあったが、「自分の力を試したい」と出場を決意。「野球ができるだけで幸せ。グラウンドでは常に笑顔を心がけたい」と話す。
ソフトボール部で主将を務める菅原さんは3月11日、練習中に立っていられないほどの揺れに襲われた。内陸にある自宅に被害はなかったが、津波で家が流された後輩もいた。「野球は初心者だけど、声を出して頑張っている姿をみんなに見てもらいたい」と話す。
大会は全国から8チームが出場。17日まで熱戦を繰り広げる。
(奥平裕佑)
2011年8月13日 神戸新聞
丹波で“女子の甲子園” 組み合わせ決まる
13日に開幕する「第15回全国高等学校女子硬式野球選手権大会」(神戸新聞社など後援)の組み合わせ抽選会が12日、丹波市市島町上田のライフピアいちじまで開かれた。東日本大震災の影響で春の大会は中止になっており、選手にとっては久しぶりの大舞台。8チームが予選に出場し、勝ち抜いた4校が決勝トーナメントに進出。“女子の甲子園”頂点を目指す。
夏の大会は1997年に始まり、2004年から市島町のスポーツピアいちじまで開催。今年は13~17日の5日間の日程で熱戦を繰り広げる。
大会には、初参加の「国際開洋第二高等学校連合」(和歌山)を含め8チームが出場。女子硬式野球部がない女子高生らでつくる「丹波高等学校連合」には、震災の被災地、宮城県から菅原愛理さん(常盤木学園高3年)と後藤瑞季さん(聖和学園高1年)が加わる。
抽選の結果、丹波連合は13日午前10時から、福知山成美高(京都府)と対戦することが決まった。丹波連合の青木加世主将(市立尼崎高3年)は「今年はうまい選手が集まった。今日は宮城県から来た選手と一緒に軽く体を動かし、初戦から勝ちに行きたい」と意気込んだ。
(阿部江利)
2011年08月08日 丹波新聞
女子の甲子園「全国高校女子硬式野球選手権大会」 (全国高校女子硬式野球連盟など主催) が、 13日からスポーツピアいちじま (市島町中竹田) で開幕する。 今年3月に予定していた 「春の選抜大会」 は東日本大震災の影響を考慮して中止になったが、 今回は被災した女子選手に野球を楽しんでもらおうと、 宮城県仙台市から選手2人を招待し、 「丹波高校連合」 の一員として、 丹波の地でのびのびプレーしてもらう。 大会は、 同チームを含め8チームが、 頂点をめざし熱い戦いを繰り広げる。
丹波連合に加わるのは、 常盤木学園ソフトボール部の菅原愛理さん (3年)、 聖和学園野球部の後藤瑞季さん (1年)。 両校ともに地震の揺れで一部校舎にひび割れが生じ、 津波の影響はなかったが、 生徒数人が亡くなったという。
菅原さんは以前から硬式野球に興味があり、 硬式野球ができる大学への進学を希望しているが、 プレーするのは初めて。 ソフトボールのインターハイ予選で敗戦した6月初旬以降、 今大会に向けて、 走り込みや硬式ボールでのキャッチボールを始めている。 「硬式野球は初心者なのに、 温かく迎えてくれることに感謝している」 と話しているという。
後藤さんは、 中学時代には地元のクラブチームでプレー。 過去にも女子部員がいた同校に進学後は、 60人近い部員の中で男子と同じメニューの練習をこなしているが、 試合には出られていない。 そのため 「何より試合に出られることが楽しみ」 と話しているという。
今年の丹波連合は、 2人を含め、 県内や大阪、 和歌山などから18人が集まる。 2人は前日の12日に丹波入りし、 チームと合流する。
大会主管の市島町スポーツ交流活性化協議会が、 2人の交通費や宿泊費を負担する。 過去に同大会に出場した仙台商業を通じて、 被災地域の関係者に出場を打診していた。
同連盟事務局の堀秀政さんは、 「丹波連合は、 それぞれの高校で野球をしている女子選手ばかり。 被災地から来る2人にはメンバーと仲良くなってもらい、 数日だけでも好きな野球を楽しんでもらえれば」 と話している。
大会は12日に抽選会が行われ、 13日午前9時から開会式。 17日午前9時から決勝戦を行う予定。
出場校は次のとおり。
蒲田女子 (東京)、 神村学園 (鹿児島)、 国際開洋第二高校連合 (和歌山)、 駒沢学園女子 (東京)、 埼玉栄 (埼玉)、 丹波連合 (兵庫)、 花咲徳栄 (埼玉)、 福知山成美 (京都)
2006年2月 8日両丹日日新聞
女子高生の硬式野球クラブ「丹波連合」発足へ 春の選抜大会出場めざし選手募集
丹波の女子高校生をメンバーにした硬式野球チームが、近く立ち上がる予定だ。世話人は、兵庫県丹波市市島町の堀秀政さん(61)。福知山など府北部や兵庫・丹波地域の野球に関心のある女子高校生を募っている。新チーム発足後の初の公式試合は、今春、市島で開かれる「全国高等学校女子硬式野球選抜大会」を念頭に置いている。そのほかの全国大会にも出場する。
堀さんは、市島での開催が定着した同選抜大会の運営にかかわる全国高等学校女子硬式野球連盟の事務局長。関西の高校には女子の硬式野球部がないため、府県外の高校で野球を続ける選手も少なからずいるという。
少年野球チームで活躍する女子選手もおり、「高校生になっても野球を続けたいという小学生や中学生の声をよく聞く」という堀さん。女子の野球人口拡大のためにも硬式野球チームを発足させることに決めた。